如来像の特徴
如来のお姿は、釈迦が悟りを開いた後の出家した僧が基となっています。そのため粗末な衲衣(のうえ)をまとうのみで飾身具はつけていません。 また頭部には、悟りを開いたことで備わったとされる椀を伏せたように盛り上がっている肉髻(にっけい)があり、頭髪の1本1本が右回りに渦舞いている螺髪(らはつ)とともに特徴的です。
紀元前1世紀頃、「多くの人々を救おう」という大乗仏教が誕生したことで、数多くの如来が考え出されました。
・釈迦如来・・・人々を救う為に最初に登場した如来の基本形。
・阿弥陀如来・「南無阿弥陀仏」と唱えた人々を救い、極楽浄土へ導く。
・薬師如来・・・病気や災害で苦しむ人々を救う。東の果ての瑠璃光浄土に住むとされる。
・大日如来・・・密教における最高の仏で、宇宙の中心とされ 絶対的存在。装飾品で飾られている。
・毘盧遮那如来・・(びるしゃなにょらい)真実の教えそのものを仏の姿として表現した法身仏(ほっしんぶつ)。釈迦如来はその化身とされる。
・弥勒如来・・・・釈迦如来が没してから56億7千万年後に生まれて如来となり人々を導く。
・多宝如来・・・・東方の宝浄国に住み、「法華経」が正しい経であることを証明する釈迦。
など数多くあります。